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大地震に備えて住まいの中に準備しておくべき物と、大地震が起きた後に行うべき行動について考えてみましょう。

まず、地震に備えて住まいに準備しておくべき物を考えます。
飲み水と食料がまず頭に浮かびますが、大災害が発生した時には最優先での援助が期待できるものでもあります。
ですから飲み水や食料については、個人でたくさん準備するほどの緊急性は少ないものといえます。
住まいに買い置きある手軽な食べ物だけ持って避難すれば、軽い空腹には対応できるでしょう。
ただ食べ物にアレルギーがある場合には、食べることが出来る非常食を数日分用意しておくことも大切です。

持病の薬など、災害後すぐに手に入らない可能性があるものは、出来るだけたくさん準備しておくべきです。
大地震の場合は生活が元に戻るまで時間がかかるので、避難生活が長くなる可能性があります。
その際、特別な薬などについては頼んでから取り寄せるまでに時間がかかる場合もあるので、出来るだけたくさん持参したほうが安全なのです。

ラジオ等は、情報を得るために大切な機器ですが、最近ではスマートフォンや携帯電話での情報収集も効果的です。
避難場所が本当に安全な状態なのかを確認することから、避難先でもいろいろな情報を得る役に立ちます。
ラジオでは手回し式やソーラー式など、非常用のラジオには色々な種類が出てきていますが、最近は乾電池が5年補償になっているので、乾電池使用のラジオでも非常用の保管に十分耐えます。
予備の電池を一組余分に用意しておきましょう。
家庭で電池を使う際に非常用に保管してある電池と入れ替える形で使えば、非常用の電池を新しい状態に保てます。
そしてスマートフォンや携帯電話については、追加で充電できるモバイルバッテリーなどを用意しておきましょう。
ケーブルも含めてしっかり用意すれば、普段でも効果的に使えます。

ドライバーやハンマーなどの工具については、脱出時に必要になる場合もあります。
そこで、分かりやすく取り出しやすい場所にまとめて置いておく事が大切です。
また万一建物から脱出できなくなった場合、笛があると近くの人に場所を知らせるために役に立ちます。
常に身近に携帯しておくと、防犯にも役立つ場合もあるので有効なのです。

トイレも問題になりやすいものです。
地震後は水が出ないことが多く、特に大の方は問題となりがちです。
保存食をたくさん準備するよりも、携帯用トイレを沢山準備した方が有用となるでしょう。
簡易目隠しや消臭剤なども、あると場合によっては効果的です。
また手を綺麗に保つために、ウェットティッシュも多めに準備しておきましょう。
公共のトイレに置いてあるウェットティッシュなどは、すぐに無くなってしまいますし、住宅が断水していたら手も洗えません。

つまり、地震に備えて準備するものとしては、持病の為のとラジオなどの情報源、そして簡易トイレがポイントです。
そして、ちょっとした現金も必要となってきます。
エコバッグなどに入れて避難すれば、特別な袋は必要ありません。
ただ持ち運びの為の入れ物としては、リュックのほうが両手が使えるので楽です。
また笛や工具と懐中電灯は脱出時に有効なので、現金と笛と工具と懐中電灯は取り出しやすいところに準備しておきましょう。

食料や飲み物については、住まいに常備しているものを持ち出せば十分といえるでしょう。
あまり準備しすぎると、保管している間に消費期限を過ぎてしまうことも考えられます。
照明関係では、火を使うロウソクなどは火災の危険があるので避けましょう。
夜に地震が起きても、最低限の準備をして避難場所にたどり着くまで電池が持てば良いので、懐中電灯で十分です。
寝袋は非常時の為に新たに購入するほどではないと思われますが、キャンプなどが趣味で持っている場合には避難時に携帯してもいいでしょう。
避難場所まで道路がひび割れたり塀が倒れていたり歩きにくいことも考えられるので、避難時に携帯する荷物は、出来るだけ少なくしておくのがポイントです。


次に、地震が起きた後の 適切な行動について考えましょう。
避難場所に避難する前に、住まいの電気やガスや水道を全て止めることが大切です。
大地震の際に設備関係は見えない部分が壊れている場合も多く、電気のショートやガス漏れで火事になったり、水漏れで建物の被害が進む場合もあります。
また水道水が漏れている住まいが多いと、避難場所など他の建物での水の供給に影響が出てしまうことも考えられます。
そのような2次的な被害を防ぐ為にも、避難の前にブレーカーやガスの元栓や水道を止めることが大切なのです。

地震によって火災が起きたら、火が小さければ直ぐに消すことが重要ですが、消せそうに無い場合は避難を第一に考えましょう。
この時、他の人に火事を大声で知らせ、避難を促したり助けを求めることも大切です。
消防車は、大きな地震が起きた場合には道路状況や火事の多さで、まず来ないと考えましょう。
電話連絡自体も難しい状態のはずなので、避難を優先するべきなのです。
ただ周囲の建物の被害が少ない場合は、近所の人たちに助けを求め、連携で消すことも一つの方法でしょう。

車に乗っていたら、地震中は車を止めなければなりませんが、地震が収まったら、可能であれば車は道路に止めずに広い場所まで動かして止めましょう。
車を離れる前にラジオなどで情報を集めて、避難場所を決めます。
避難場所が住まいから離れている場合は、家族などに知らせる為に災害伝言ダイヤル 171 にメッセージを残すことも重要です。
そして車に連絡先のメモを残し、貴重品と車検証を持って避難します。
この時、車の移動が必要な場合に備えて、窓を閉めてキーを残しておくことが大切ですが、車によっては車内にキーを残すとロックしてしまうこともあります。
そんな場合には鍵が取り出せるように、窓を少し開けておくなどの対策を取りましょう。

地震の後は、場所によっては津波の情報に注意しましょう。
大きな地震の後の津波は、かなり奥地まで到達することも考えられます。
海から遠く離れた高台の地域では心配はほとんど無いのですが、低い土地では海から離れていても津波の危険があります。
そこであなたが住んでいる場所が津波の危険があるのか否かを、あらかじめ確認しておきましょう。
危険な地域の中でなくても、近い地域なら念のために津波情報に注意すべきです。
最近では避難する場所が決められている場合も多くなっているので、安全に避難できる場所を事前にチェックしておきましょう。
津波の避難は素早く行う必要がある場合も多いので、実際に歩いて、避難にかかる時間や倒れそうな塀なども確認します。
また津波は、遠くで発生した地震でも届くことがあります。
海岸沿いの地域では、地震の揺れがひどくなかった場合でも津波情報を確認することがとても重要なのです。

避難場所選びについては、そこまで安全にたどり着けることが重要です。
地域ごとに決められた避難場所があるので、平常時に実際歩いて危険な建物や塀などをチェックして、避難の際に通る道路を決めておきましょう。
危険そうな建物や大きな建物が倒壊していると道路が通れないこともありえるので、避難場所までの経路をいくつか想定しておくことも必要となります。

地下街や高層ビルにいる場合は、エレベーターは利用できない場合がほとんどなので、地震の揺れが止まってから階段を使って落ち着いて避難します。
人の動きが激しく移動すると危険を感じるような時には、人の動きが収まるまで避難を控えて その場に留まることも大切です。
集団で避難する最中に転倒すると大事故になるので、火や煙に追われていない限りは、人の波に巻き込まれないことが重要なのです。


家族に体の自由が あまり利かない人がいる場合、適切な避難方法をあらかじめ考えておく必要があります。
特に地震後は道路を車が通れなくなることも多いので、車椅子での避難は困難となります。
知人の協力やおんぶする道具など、人力で避難する方法を考えておくことが大切です。
地震の最中に避難することは不可能なので、住まいの耐震性を高めておくことも重要なポイントとなります。


住まいという財産を守る為に、地震保険に加入することも大切です。
火災保険では地震を原因とする火災には使えないので、火災保険に加えて地震保険にも加入しておきましょう。
また地震で建物が損壊してしまったら、役場などで罹災証明を取っておくことも大切です。
住宅の修理や建て直しをする際に補助や特典を利用するためにも、罹災証明があることが前提となるからです。


地震に備えるために重要なポイントは、
  住まいの耐震性を向上させること
  家具などで怪我をしないこと
  薬やトイレなど 避難所で利用できない(しにくい)ものを考えて備える
この3つに集約できます。

地震の後の行動で重要なことは、
  落ち着いて行動すること
  正確な情報を得ること
この2つです。
慌てて行動するとミスが多くなり、情報が沢山あっても間違った情報や自分がいる地域以外の情報はあまり意味がありません。
行動を間違えてしまうと、体力を減らしてしまう上に危険も増します。
そこで正確な情報を得てから行動することが大切なのです。

実際に地震が起こったら行動することを、事前に真剣になって考えてみる  このことが地震に対する備えとして、一番大切です。
普段から大地震が発生した時にやるべき事をしっかり考えていれば、実際に大地震が起きた際にも慌てることなく行動しやすくなるのです。

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住まいづくり研究室                                      2016年6月12日更新
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