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快適な住まいとするための住宅環境づくりの中で、照明による光に関することをまとめました。

照明による光には、太陽光を取り入れる昼光照明と人工の光源を用いる人工照明とがあります。
また建築の照明は目的によって、快適な状態で視力を使った作業が出来る明視照明と、楽しさや雰囲気づくりを照明に求めた雰囲気照明とに分けることが出来ます。

人が感じることの出来る光の波長は380nmから780nmですが、波長によって明るさを感じる感度が異なります。
また明るさによっても感度が異なり、明るいところで一番感度が高いのは555nm(黄緑)ですが、暗いところでは507nm(緑)が一番感度が高くなり、620nm位(黄赤)の波長までしか見えなくなってしまいます。
これは、光の強さによって目の網膜で光を感じる細胞の種類(明 錘状体、暗 杆状体)が変わるためです。
このため暗い場所では、赤色は暗く見え青色の方が鮮やかに見えるようになります。


通常、室内の照明は明るいことが前提で壁や床の色を選びますが、暗い部屋を意識的に作りたい場合には、壁や床の色も同じくらい暗い場所で選ぶことで、より正確に部屋のカラーイメージを掴むことが出来ます。

部屋の中での照明を考える場合、明るさと色合いを検討することが大切です。
一般的に室内の明るさは、中央部と角部、水平面と垂直面では大きく異なります。
これは光源からの光や壁からの反射光等から入ってくる光の量が、部屋の場所や角度で異なるからです。
照明を検討する場合は、生活空間の中で光を必要とする空間や場所を考える必要があります。
キッチン、食卓、応接セットから机、棚、洗面台や絵画、花瓶、テレビ、ピアノなどなど、目的や場所ごとに必要とされる光の強さや色合いは変わってくるのです。


太陽光を照明に活用する場合は、時間によって明るい場所が変化することを考慮しましょう。
光の変化を楽しみたい場合は、一箇所に窓を集中させたり、高窓や天窓から採光すると日射の変化を実感しやすいものです。
逆に安定した光が欲しい場合には、北窓や北向きの天窓を利用しましょう。
また天窓を利用する場合、ルーバーをつけたり、開口を広く取ると、より安定した光になります。
北側以外の面にある窓の場合は、窓にブラインドをつけて羽の角度を調整することで、光の入る量を調整したり、部屋の奥まで光を届けることも出来ます。


廻りの明るさより極端に明るい部分をグレアと呼び、まぶしさや不快さを感じることになるので、人工照明によるグレアは極力避ける必要があります。
(太陽光によるグレアは、時間によって変わりますし、カーテンやブラインドで緩和できます。)

人工照明には、室内全体を均等に照らす全般照明と、室内の一部を照らす局部照明があります。
全般照明は一般的な室内照明で、局部照明は絵画を照らすブラケット照明や楽器を照らすスポットライト、洗面台の照明など見せたい、見たい場所を浮かび上がらせる為に使用します。

また光源から直接室内を照らす直接照明と、光源からの光を一旦壁や天井、照明機器内などで反射させて利用する間接照明という分類もあります。
直接照明は、天井など照明の方向を見たときに まぶしさを感じる欠点がありますが、照明の効率が良いので現在の住宅照明では主流となっています。
間接照明は光を発する面が広いので、まぶしさを感じにくい均一な光を得やすいのですが、光を反射させて使用するので効率が悪く、設置にコストがかかることが多いという弱点があります。


光源には点光源(LEDや白熱灯のように一箇所から光が出るもの)、線光源(蛍光灯のように線状に光が出るもの)、面光源(間接照明のように広い面から光が出るもの)があり、点光源より線光源、線光源より面光源の方が、部屋の各場所の明るさがより均一になります。
点光源や線光源でも多数使用することで、より面光源に近い光にする事も出来ます。

では、実際の人工光源(一般的な照明)にどのような特徴があるか見ていきましょう。

太陽光の環境2 照明による光の環境 照明による光の環境2

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住まいづくり研究室                                      2015年11月5日更新
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