みんなの住まう空間については、次のような質問が考えられます。
■来客
来客は多いですか、人数と関係(友人ですか仕事ですか)も含めて考えてみましょう。
また、どんな用事での来客か、真面目な話や気軽な友人が多いなど、内容も考えます。
新しい住まいでホームパーティーなど、やりたいことがあれば、それも書きこみましょう。
来客に対する対応は、以外に重要な項目です。
来客の内容によって、応接室を用意したり、リビングやキッチンを広く取るなどの対応が必要となります。
玄関からの距離や動線、トイレの使い勝手などにも検討が必要です。
■居間と食堂
居間と食堂は分けて使いたいか、同じ空間でいいのか、調理中の臭いを含めて考えてみましょう。
居間での主な過ごし方や居間に必要な物(テレビやピアノなど)を考えて書き込みましょう。
必要な物は、大きさについても書き込みます。
お酒を飲む場合、どこで飲むか、どのくらい飲むのかを考えましょう。
タタミと板張り、ジュウタンなど、好きな床仕上を話し合ってみましょう。
居間や食堂でのくつろぎ方などを書き込むと、より現実的なイメージが浮かびます。
リビングとキッチンを分けるか否かは、住まいの大きさにも関わるので重要なポイントです。
もし分けたい場合は、本当に強い希望なのかも考えてみましょう。
リビングでの過ごし方やくつろぎ方は、部屋作りの点で大きなポイントとなるので、出来るだけたくさん書き込みましょう。
一人での過ごし方と家族みんなでの過ごし方を考えると、より幅広い使い方が想定できます。
■食事
食事は決まった時間に揃ってしますか、朝昼晩、各々に考えてみましょう。
ばらばらに食事する場合は、どんな使い方になるかについても書き込みます。
食事はゆっくり楽しむのか、食事が済んだらすぐに居間や他の部屋に移動するか思い出してみましょう。
座敷と椅子ではどちらが好みか、現状や将来の使い方も考慮した内容を書き込みましょう。
食事は家庭によって大きく異なることが多いので、的確な記入が大切です。
家族揃って食事することが多ければイメージしやすいのですが、食事の時間がばらばらだと、調理を含めた使い勝手を考える必要があります。
食事の時間や座り方も大きなポイントで、この回答次第でキッチンや食堂の作りが大きく変わります。
将来、高齢になった時の動作を考えると椅子を利用する方が有利なのですが、かなり遠い将来ならば改修時にも変更できるので、現状の好みを優先するほうがいいでしょう。
■調理
料理をする人は誰ですか、またその頻度はどのくらいですか、家族個々の現状と将来の予想を別々に考えてみましょう。
どんな料理が多くて、得意な料理など、料理の内容についても書き込みましょう。
食料品をまとめ買いする場合は、何人分を何日分くらいなのかなど大まかな量についても記入します。
ゴミは沢山でるのか、またきちんと分別しているかなど、ゴミの集め方などについても考えてみましょう。
食器の数や種類はどのくらいあるか、大まかでもいいので書き込みましょう。
将来増える可能性が高い場合は、その旨も記入します。
キッチンに対するこだわりがあれば、デザインやメーカー・使い勝手や機能などこだわる部分を想像してみましょう。
キッチンに必要な機器や冷蔵庫の大きさについても、調べて書き込みましょう。
新しく揃えたい機器や家具があれば、ここで考えてみましょう。
キッチン周りは、調理しやすさの為に細かい内容を知ることが大切です。
調理する人によって使い勝手や広さなどが異なるので、一番調理することが多い人に合わせることが基本となります。
その上で、他の家族に合わせる部分を検討することになります。
食器の量やストックする食料品やゴミの量は、保管するスペースを確保する為に重要です。
キッチンに対するこだわりや希望は、出来るだけ具体的に伝えましょう。
■居間の冷暖房
家族は各々暑がりか、寒がりか、考えてみましょう。
また家族それぞれが異なる場合も多いので、それぞれについて書き出し、一番気にする人が誰なのか思い出してみましょう。
冷暖房を一番重視する(気を配る)人は誰かも含めて書き込みましょう。
リビングの暖房の方式にこだわりがあれば、ここで書き込みます。
快適さと設置コストやランニングコストはどちらを優先するか、どの程度優先したいのかを含めて考えてみましょう。
みんなで過ごすリビングの冷暖房は、家族の誰の感覚にあわせるのかという点が大きなポイントとなります。
大きな空間となる場合が多いので、家族の多くが暑がりの場合には冷房の能力を大きめにするなどの対策が必要となります。
暖房についてはいろいろな方式があるので、家族にとって最適な暖房方法を考えるには、快適さとコストのバランスを上手にとることが大切なのです。
■ペット
現在ペットを飼っているか、また、新居でペットを飼う予定があるかなどを考えた上で書き込みましょう。
ペットの種類や数、飼う場所(室内・室外・ペットが行動できる範囲など)などについても、出来るだけ詳しく記入しましょう。
また今飼っているペットにクセなどがあれば、書き込んでおきましょう。
室内にペットがいると、住まいの作りは大きく変わってきます。
屋外で飼う場合はそれほど影響がないのですが、室内で飼う場合は居場所の確保から床仕上や危険防止など様々な検討を行なう必要があるので、ペットの細かい情報が欠かせません。