住まいの個室については、次のような質問が考えられます。
■就寝と更衣
家族それぞれについて、ベッドが好きか布団を敷くほうが好きか、確認しましょう。
早寝早起きか夜遅くまで起きているタイプか、夜の仕事があるなど、主な睡眠時間についても書き込みます。
寝ながら本を読んだり音楽を聴いたりすることがあるか、思い出してみましょう。
来客用の寝具はどのくらい準備しているのか、調べてみましょう。
寝具はよく干すか、布団乾燥機を利用するかなど、布団のメンテナンスについても記入します。
就寝以外に寝室に欲しい機能(ミニバーやテーブルやテレビなど)について考えてみましょう。
新居の寝室に置きたい家具について、既に持っている家具も含めて検討します。
衣類の量はどれくらいあるか、確認しておきましょう。
寝室は、同じ家族でも好みによって変わりますから、個々の好みを記入することが大切です。
就寝する時間の確認も大切で、奥さんの将来の再就職や夜学への進学なども考慮の上で、現状と将来の可能性について分けて考えることが必要です。
寝室で行なう趣味や作業を把握しておくことも必要で、個室のデザインに大きく関わってきます。
新居に持ち込む家具や衣類を決めておくことも、収納や部屋の大きさを決める際に必要となります。
■必要な個室
家族に必要な個室をリストアップしましょう。
現在の家族に必要な部屋と、将来必要となりそうな部屋を分けて考えましょう。
その部屋を使う人が、和室と洋室、どちらを希望するか書き込みます。
必要な部屋の確認です。
和室と洋室ではデザインや建設コストが違ってくるので、はっきりさせることが大切です。
また和室とタタミの部屋ではちょっと意味合いが違ってくるので、和風の部屋が好きなのか畳の感触が好きなのかを分けて、はっきり書き込みましょう。
■個室の冷暖房
個室で冷暖房が必要な部屋を考えます。
床暖房など希望の冷暖房方式があれば、部屋ごとに明記しておきましょう。
個室の冷暖房は住まいの作りや設備に大きく関わってくるので、希望をはっきりしておくことが大切です。
将来子供部屋を分割する予定がある場合は、分割した状態を想定した冷暖房の計画が必要です。
■家具と収納
現在ある家具を新居でも使う場合、大きさや数を確認しましょう。
また新たに購入する家具を考えている場合も、予定している家具の大体の大きさや数を記入します。
部屋の収納に入れる予定の物がどれくらいあるか、季節物を含めて確認しておきましょう。
各室ごとにもれなく考えることが必要です。
家具や収納に関する情報は、スッキリした使いやすい住まいづくりには欠かせないものです。
特に納戸にしまってある季節ものや行事の際に使うものなどを忘れがちなので、注意して確認しましょう。
■特別室
茶室や書斎、音楽室や趣味室など特別な部屋が必要ならば書き込みましょう。
座敷や続き間が必要なら、その大きさを含めて記入します。
一般に分かりにくい部屋やこだわりが強い部屋については、必要な空間や物や使い方などについても、出来るだけ詳しく書き込みます。
特別に必要な部屋は、こだわりの使い方を正確に伝えることがポイントといえます。
設計者が同じ趣味であったり、そのような部屋の設計の経験が多ければある程度想定してくれますが、設計者が慣れていない用途の場合には、使い方や必要な設備などを正確に知る必要があるのです。
■部屋での過ごし方と使い方
各々の部屋の中で、日頃どんなことをするか、書き出してみましょう。
部屋ごとに使い方を思い出すことがポイントです。
住まいの部屋の使い方や過ごし方は、豊かな空間作りに欠かせない情報です。
情報が多いほど参考になるので、細かいことでもどんどん書き出しましょう。
■趣味
趣味やコレクションで、展示や収納スペースが必要なものがあれば書き込みましょう。
また、趣味やコレクションなどで住まいに必要とされる機能(テーブルや照明、電源など)があれば、出来るだけ詳しく書き込みましょう。
特別に部屋を作らなくても、趣味のスペースが必要なら書き込みましょう。
コレクションなどの場合は、将来の増加分や展示方法も考える必要があります。
書き込みが難しい場合、写真や絵などで伝えることも一つの方法です。
出来るだけ分かりやすく伝えることが大切といえます。