住宅の内部空間については、次のような質問が考えられます。
■部屋の形の希望
部屋の形は4角形にこだわるか、曲線や斜めの面があっても平気なのか、想像してみましょう。
天井が高い方が好きか、少し天井高さを抑えた部屋が落ち着くか、各部屋ごとに考えます。
窓が多い明るい空間が好きか、ちょっと影がある落ち着いた空間が好かなど、部屋の明るさや雰囲気についても、好みやこだわりを書き出しましょう。
家族全員、それぞれの意見を書き出すことが大切です。
家族の部屋に対する好みやこだわりを判断する為に重要な質問です。
リビングなどについては家族の好みのバランスを考えて作ることも必要なので、好き嫌いと どちらでも良い事などを、出来だけ詳しく書くことが大切です。
好きな部屋があれば、写真や映像を提示してもいいでしょう。
■仕上げの希望
好きな部屋の仕上があれば、出来るだけ書き込みましょう。
高級な材料が欲しのか、それともベニヤのような気楽なローコスト材料を許せるか、想像してみましょう。
好きな仕上材料よりも嫌いな使って欲しくない仕上材料について、理由を含めて書き込むと参考になります。
上質な空間が希望か、楽しい空間が希望かなど、どんな仕上の空間を希望するか想像してみましょう。
仕上の希望は、部屋の形や作りにも関係があります。
ここでも建築家の想像力を上手く引き出す為には、嫌いな仕上材料を理由を含めて書き込むことが大切です。
その嫌いな理由が改善されている仕上材料も少なくないので、仕上材の選択肢を狭めないことも、快適な住まいづくりには有効なのです。
■展示の希望
絵や花や観葉植物など、飾る壁やコーナーなどが必要か考えてみましょう。
飾りたい物の大きさや数も確認します。
どこに飾りたいか、イメージがあれば書き込んでおきましょう。
部屋に飾りたい物がある場合、数や大きさを確認しておくことがポイントです。
それに応じた照明や窓、壁面の計画が必要となります。
絵や植物の雰囲気も重要なので、飾るものが分かっていれば、現物や写真を見せたりすることが大切です。
■特別室の希望
茶室や座敷で銘木や本格的な左官仕上など、高級な仕上を希望する場合に書き込みましょう。
床の間や違い棚や書院などが必要なら、作りの希望も含めてが伝える必要があります。
作りの希望が どの程度のグレードか、また銘木などにこだわりがあるか など、こだわり部分はどんどん記入します。
趣味室でも、同様のこだわり部分を細かく書き込んでおきましょう。
茶室や座敷などでは、様式があったりこだわりが強い場合も少なくありません。
このこだわりの内容について、出来るだけ詳しく伝えることがポイントです。
ただ、そのまま作ってしまうと古風な作りになってしまう場合もあります。
新しい提案をされた場合、新しい部分で気に入らない部分がどこなのか冷静に考えてみることが重要です。
■家具や設備
コタツを使用するか、また掘りごたつを希望するか、考えてみましょう。
和室以外に障子やふすまを使うことに抵抗があるかなど、質問の項目があれば確実に答えます。
質問になくても、欲しい家具や設備があればなんでも記入しましょう。
これも家族全員、各々の希望を書き込むべきです。
住まいにバリアフリーが必要か、現在必要なくても近い将来の為に準備が必要か、考えて記入しましょう。
欲しい家具や設備は、様々です。
その中でも、特にこだわる部分とあってもいいなと思う部分を分けて考えることが大切です。
希望をそのまま作ってしまうと住まいのコストが上昇しすぎることが少なくないので、適度なコストに抑えるためにも、どうしても欠かせない部分とあったら便利という部分を区別することが重要なのです。