工事見積書の中の 電気設備工事 を見ていきましょう。
電気設備工事は、大まかには照明器具などの機器類と配線類に分けられます。
埋め込み照明を除く照明機器は、別途工事になる場合や雑工事に分類されている場合も有ります。
空調機(エアコン)については通常別項で見積もりしますが、この電気設備工事に含まれることもあります。
コンセントなどが配置されている図面があれば、図面にある数と見積りの数が同じことを確認します。
ここで気をつけるのは、多機能のコンセント(TVや電話線などとコンセントをまとめた物)やいくつかのスイッチをまとめた物もあるので、仕様(内容)についても確認する必要があります。
(ただ図面に位置や個数が記載されている場合は、現場で確認して不足していても無料で取り付けてくれるはずです。)
配線の長さについては確認は困難ですし、正確に見積ること自体が大変なので、あまり気にする必要はありません。
電気設備工事でチェックすべきポイントは、インターホン機器やTV、電話、インターネットなどの回線の数や配電盤の容量といった、特別な機器や選ぶ必要がある機器についてです。
こういう部分は機器一つあたりの単価が高かったり、後で変更となると追加工事になったりしますから、図面や打合せ通りの見積もりであることを確認しておきましょう。
TV関係については、地上波とCATV、BSやCSなどの中で、必要なアンテナがあることも確認が必要です。
光ケーブルなど、インターネットで必要なものもチェックしましょう。
配線やコンセントなどについてはそれほど高いものではないので、将来必要だと感じる場所をコストダウンの為に省略することはあまり感心できません。
他の、取り外しが簡単に出来るような機器をコストダウンするべきです。
換気扇は必要な個数と必要な機能を確認しましょう。
特に熱交換型と通常の換気扇ではかなりコストが違いますから、仕様(内容)もチェックします。
照明器具の場合は、個数と位置を確認しましょう。
メーカーのプレゼンテーション図などが有る場合は、それで確認していればまず問題ないでしょう。
細かい項目無しで、一式で見積られている場合も多いものです。
照明機器のコストを下げたい場合は、取り外しが簡単(将来の交換が簡単)な部分の照明を安価な製品にする事も考えましょう。
照明器具は、場合によっては機器が10年もたない場合もあります。
平均としても15年から20年持てば良いほうです。
そこで簡単に取り外しが出来るところの照明機器については、機器の取替え時期に良い照明機器に変更する事も簡単にできます。
安価な照明機器に変更するコツは、シンプルな製品を選ぶことです。
派手な機器はコストを下げた分の安っぽさが気になりだすと、より目立ってしまいます。
またダウンライトでは電球仕様の製品の方が安いので、LEDや蛍光灯タイプの機器が欲しい場合でも、機器を電球仕様にして、電球だけ電球型を蛍光灯やLEDに換える事でトータルコストを安くすることも可能です。
他に天井扇や庭の照明など、特殊な照明設備についても確認しておきましょう。
かなり単価が高い製品も多いので、コストダウンのためには本当に必要な部分だけを選択するようにします。
電気設備工事のチェックポイントは、機器類の確認に尽きます。
必要な数とデザインや機能などをチェックして、必要に応じてコストダウンしましょう。
またコストダウンする際には取り替えやすい部分を重点に行うと、将来のグレードアップも行いやすくなります。
照明などが別途工事の場合は、追加工事にすると高価になることも有りますから、自分で電気屋さんから買ってくることも考えましょう。
配線やコンセントなどについては、コストダウンしないほうが良いでしょう。
近い将来に取り替えたり追加する為には、予想以上にコストが掛かってしまう場合も少なくありません。