工事見積書の中の 外壁工事 を見ていきましょう。
外壁工事は、主にサイディング工事を示します。
塗り壁の場合は左官工事に含まれる場合が多く、金属製の外壁は板金工事に含まれることが多いからです。
またサイディングについては、内外装工事として内装工事と一緒に見積る場合もあります。
ALC工事の場合は独立項目にする場合が多いので、外壁工事の項目は立場がかなり微妙なのです。
サイディングの場合は、数量としては壁の面積と出隅と入隅部分の長さをチェックすることになります。
壁の面積の開口部分は左官工事による外壁と同様に大きい開口部は減算し、小さい開口部は無視します。
出隅と入隅については役物を使用すると高価になるので、デザインパネルの場合を除いて、コスト削減の為に省略することも出来ます。
デザインパネルは金額にランク付けがあり、質感や耐久性にもかなりの違いがあります。
安いデザインパネルを使う場合は質感や耐久性がかなり劣る場合が多いので、素地のサイディングに塗装を行うという仕上も選択の一つとなります。
デザインパネルのサイディングを選ぶ場合は、写真では質感が分かりにくいので、実物サンプルを見ながら選ぶべきでしょう。
面積と役物の長さが分かっているならコストはすぐに出ますから、変更した際のコストの差も比較しやすくなります。
ALCの場合は、ALC版の割付が見積もりの際に重要となります。
仮の割付を行ってALC業者が見積るので、ほとんどチェックするポイントはありません。
ただ薄いALC板(37mmや50mmm)は、サイディングと同様の工事業者による見積もりとなります。
デザインパネルは役物必須ですが、元々材料が幾分高価なので、グレードによる金額の差はあまり有りません。
素地の場合は塗装が必要なこともサイディングと同様ですが、断熱性能が比較的高いので断熱材は少なくて済みます。
外壁工事のチェックポイントとしては、面積については左官仕上げの外壁と同様にチェックできます。
単価については必要な性能やデザインと質感を考慮した上で、コストを調整しましょう。