工事見積書の中の 左官・タイル工事 を見ていきましょう。
最近では、住まいの工事における左官工事の範囲が少なくなりました。
しかし広い面積に採用する場合は、左官の仕様によってかなり金額が変わってきます。
外壁の場合は、下地の仕様に始まって、中塗り・仕上塗り 各々の仕様によって金額が変わります。
左官仕上の場合は、単価について正確に判断することは困難です。
見積り金額に対して高価に感じる場合はグレードを調整して安くするか、他の仕上に変更する必要があります。
面積については、立面図などから計算してチェックが出来ます。
大きい窓などの開口部分は面積から減算しますが、小さい開口部分は無視します。
形状が複雑な場合には、図面に現われない部分の面積についても計算する必要があります。
内部に左官仕上がある場合は、単価に関しては外壁同様です。
面積については、部屋が多くなると計算がかなり大変な作業となります。
しっかり確認したい場合は、展開図などから面積を計算してチェックすることになります。
タイル工事は、玄関廻りが多くなります。
浴室が在来工法の場合は浴室の壁や床がありますし、他にテラス等にテラコッタなどを貼る場合にも、このタイル工事で見積りします。
貼る部分が図面に明記してあれば、平面図や展開図などから面積を計算できます。
単価については、図面に材料の名称が明記してあり、良く使用されるタイルの場合は比較的簡単に調べることができます。
ただテラコッタや特殊なタイルについては、メーカーや製品によってかなり金額が違ってきます。
写真では同じように見える材料でも、実物はかなり質感などが異なる場合も少なくありません。
見積りチェックとしては、安くするために安易に安い材料に変更することはあまり勧められません。
特殊なタイルの単価を下げたい場合は、実物サンプルを見比べながら、同じような製品でより安い製品を探すことがポイントとなります。
左官・タイル工事のチェックポイントとしては、使用している部屋が多い場合には、面積を確認する為にはかなりの根気が必要となります。
単価については、材料の耐久性や見た目に重要な関係があります。
そこでコストを下げたい場合には、面積の確認や増減も含めて、設計者と相談しながら調整しましょう。