工事見積書の中の 御見積書 と 工事費内訳 を見ていきましょう。
見積書の表紙となる 御見積書 には、見積り金額の他に工事名や工事場所、工事期間や見積りの有効期限や支払条件などが記載されています。
金額では消費税込みの金額であるか、確認します。
工事金額を安く見せるために、消費税を抜いて書いてある場合もあります。
また沢山の工事を行ってるハウスメーカーなどに依頼した場合は、工事名や工事場所を確認しましょう。
他の家の似たような金額の見積りを間違えて持ってくることも、ごく稀にあります。
工事期間や支払条件は見積書に記載せず、契約書の記載で済ます場合もあります。
ですが、見積りの時点でもきちんと確認しておくべきです。
支払い時期や完成時期がずれると、融資の時期や仮住まいの期間も変わってしまいます。
またフラット35などを利用する場合には、融資の有効期限にも注意する必要があります。
有効期限を過ぎてしまうと、最悪の場合は住宅ローンの融資が受けられなくなってしまいますから、特に注意しましょう。
工事内訳書 は、建築工事や設備工事や諸経費など、工事の分野ごとに集計したものです。
設計見積りの場合や詳細な見積りをしていない大工さんや工務店の場合は、ここまでの見積りとなります。
しかしこれだけでは建物の内容に沿った見積りとはいえないので、工事見積りの場合には内訳明細書まで作ってもらいましょう。
(ただ設計図書が確認申請に最低限必要な程度の図面しかない場合は、正確に見積もることは困難です。このことからも、図面をしっかり書いてもらうことが大切なことが分かります。)
工事を身内や親しい人に依頼する場合でも、後々のトラブルなどを考えると、正確に見積もってもらったほうが安心して任せられます。
各項目に入る工事の内容については、左官風吹き付け塗装は左官工事か塗装工事、水切り板金は屋根工事か板金工事、ユニットバスやキッチンは設備工事か雑工事など、施工会社によって含まれる工事の範囲がまちまちです。
見積りを複数社に依頼して見積り比較する場合は、この内訳書だけ見ても工事範囲が異なり比較になりませんから、総額と内訳明細を見ながら比較していくことが必要となります。
表紙については、工事金額から支払条件まで、全ての項目をしっかり確認しましょう。
不足している部分は打ち合わせの上、メモを取る等して記録に残します。
工事内訳書は参考程度に見ておいて、実際の内容については内訳明細書を確認する必要があります。