消臭壁紙は、壁紙を貼るだけで消臭効果が得られる点が最大の特徴です。
同じ消臭機能を持つ壁紙でも、消臭剤を配合しただけのものと、酵素や触媒を利用して臭いの分解能力を持つもの の二つに分類されます。
消臭剤配合の壁紙は、臭いを消臭する能力としては比較的優れていますが、効果が長持ちしません。
ただ、通常の壁紙とほとんど同じ値段なので、色やデザインなどが気に入れば、利用価値はあるでしょう。
特に新築の真新しい家具の臭いなどを吸収してくれる点では、便利な機能といえるからです。
普通の壁紙とコストが同じであれば、効果的といえる壁紙です。
酵素や触媒を利用して臭いを分解する消臭壁紙は、臭いを分解することで効果が長持ちすることが最大のポイントです。
酵素を利用するタイプは、コストは通常の壁紙とほとんど同じですが、表面の感触がちょっと独特です。
効果は10年ほど継続するようなので、デザインが気に入れば、お勧めできる壁紙です。
10年持てば、クロスの張り替え周期に近い期間なので、効果が高いといえます。
消臭剤を利用する製品より、即効性には劣るものの、持続性で有利なのです。
触媒を利用するタイプは、コストが高くなってしまうことが若干難点です。
しかし、効果は半永久的に続くので、クロスの張り替え周期が長めでも効果が続く点がポイントとなります。
酵素や触媒を利用して臭いを分解するタイプの消臭壁紙は、消臭性能に継続的な効果がある点が最大のポイントです。
消臭効果自体は、消臭剤を利用する壁紙よりも少なめですが、壁紙は面積が広いので、効果が薄いというほどではありません。
また、消臭剤で吸着した場合、室温が上昇すると逆に臭いを放出してしまう可能性もあるので、積極的にはお勧めできないのです。
消臭壁紙は、調理の臭いのような一時に大量に発生する臭いを防ぐものではありません。
生活の中で溜まりがちな臭いを消臭してくれるだけだという点に注意して活用しましょう。
(酸素を作り出してくれるわけではないので、部屋の換気は普通に必要なのです)
製品例:メーカーズ(トキワ・酵素利用タイプ)、ルームエアー(サンゲツ・消臭剤配合タイプ)、TV-F(ルノン・触媒タイプ)他