住宅設計中に建具表を見る際に、確認しておきたいことや注意すべき点を紹介しましょう。
建具については、建具記号を記載してある建具KEYPLANまたは平面(詳細図)で位置を確認しつつ、チェックを行ないます。
まずガラス部分や飾り部分のデザインを見て、気になる部分をチェックします。
ガラスは必要としている防犯性や断熱性、透明ガラスや型ガラス(ぼやけて先が見えにくいガラスのこと)等を確認します。
コストやカーテン等との兼ね合いも考えながら決めましょう。
窓を閉めても景色が楽しめる透明ガラスの窓には、通常カーテンやブラインドなどの目隠しが必要となります。
防犯性能を高めるなら防犯ガラス、断熱性能を高めるならペアガラスやLow−Eガラスであることを確認します。
仕上に関しては言葉では分かりにくいので、できればサンプルやカタログなどを確認の上で決定します。
アルミサッシの場合は、断熱・気密性能や色によってコストが変わります。
木製建具については、作り方や仕上材料によってコストが大きく変わります。
そこで住宅の他の部分とバランスが取れた仕様であることを意識しながら、しっかりチェックしましょう。
金物でチェックするポイントは、鍵の種類と鍵の有無です。
最近では防犯タイプの鍵が増えてきていますから、防犯性を重視する住宅づくりではガラスと同等以上に鍵の種類に注意する必要があるのです。
それ以外の場合でも、外廻りの鍵は漏れが無いことを確認し、内部でも鍵が必要な部屋を確認しましょう。
網戸などは小さい窓などでは考慮していない場合もあるので、必要と思われる窓には忘れず追加しましょう。
雨戸は目的や必要に応じて追加しますが、外観デザインの点でも大きなポイントとなります。
遮光や防音や断熱など防犯や台風時以外にも効果があるので、必要とする機能や性能を考慮の上で決定しましょう。
建具の場合は単独で見ていると姿をイメージしにくいので、平面図や展開図と見比べながらチェックしていきます。
建物の防犯や快適性に関わる部分も多いので、しっかり確認することが必要となります。
分からない部分については、設計者にしっかり聞いて納得のうえで採用しましょう。