フランチャイズ制ハウスメーカーは、ファミりレストランやコンビニエンスストアの地域の店長ように、地方の工務店が全国に名前の知られるハウスメーカーの名称で住まいを作るシステムです。
材料や作り方など住まいづくりの基本的な部分については、マニュアル化されているのが一般的です。
ハウスメーカーの有名さを利用して営業が出来るので、最近 数が増えています。
しかし住宅の契約や保証は、フランチャイズ先の工務店と結ぶことになり、有名なハウスメーカーと直接契約を結ぶわけではありません。
フランチャイズ制のハウスメーカーは、各地の工務店とフランチャイズ契約を結ぶことで、そのハウスメーカーの名前や材料や仕様やプランなどを利用することができます。
工事を行なうのはフランチャイ先の各地の工務店ですから、その工務店の力量や会社の方針によって住宅の質が多くく変わってしまう可能性があるのです。
また地域の特性に対応したプランや仕様を準備していないことも多く、ハウスメーカーのプランや仕様をそのまま使用すると不都合が生じる可能性も高くなります。
真面目な工務店ならば独自に改良することも考えられますが、そのような良い工務店ならばフランチャイズ制を利用する必要はないともいえるのです。
また不都合が生じた場合、責任は直接契約を結んだ工務店に有り、フランチャイズ元のハウスメーカーには責任が掛かりません。
契約書でハウスメーカーの責任を明記してあれば良いのですが、基本的には契約先である各地の工務店にしか不都合部分の補修や損害賠償の請求などは出来ないのです。
フランチャイズ制のハウスメーカーに住宅を依頼する場合、建てたい地域にある工務店の信頼性を確認する必要があるでしょう。
ハウスメーカーの信頼性と各地の工務店の信頼性は、まったく異なるものなので、地域の評判を知ることが重要なのです。
しかもトラブルが生じても各地の工務店の信頼性はなくなりますが、ハウスメーカーの名前には傷が付かないのですから、責任感が薄くなるという危険性も含んでいるのです。
フランチャイズ制ハウスメーカーに依頼することは、地元の工務店に依頼することと同じとも言えます。
ですから、その工務店が確実な工事を行なってくれる事を見極めることが非常に大切になるのです。
ハウスメーカーの名前だけで判断すると、フランチャイズ制ハウスメーカーは分かりにくいものです。
ハウスメーカーの本店や支店以外の工務店の名称で契約になる場合は、フランチャイズ先の工務店なので注意が必要なのです。