必要な部屋や広さについてもイメージしておきましょう。
共用スペース
住まいの中心となるリビングとダイニングやキッチンを一体的に使うのか、きちんと分離して使うのかなど、家族が集まるスペースについて使い方やつながり方をイメージします。
キッチンの形には一般的なI型やL型からアイランドやU型など色々ありますから、実際に使っている姿や使い勝手を想像してみましょう。
食器や食品の収納についても、現在所有している(将来所有するであろう)物をきちんと収納できるスペースが必要です。
リビングは10畳を基本として、ダイニングキッチンは6+4畳を基本として広さを想定してみましょう。
水廻りスペース
浴室と洗面所とトイレをバリアフリーを考慮した設計とする場合には、普段より広めの面積が必要となります。
また将来的にバリアフリーに改修する場合は、水廻りを できるだけ直線上に並べて配置するなどの配慮を行います。
トイレや洗面所には、収納の設置やキッチンや廊下とのつながりなども大切なポイントです。
浴室は2畳、洗面所は2畳、便所は1階で1.5畳、2階で1畳を基本として広さを想定します。
個室スペース
寝室はダブルベッドかシングルベッド2つか決め、就寝の時間帯によっては光や音をを遮る工夫も必要となります。
収納の使いやすさも大切で、衣類や布団など日常必要な物を収納するスペースを確保します。
今持っている家具を持ち込む場合は、引出しや扉を開いた状態で使えるように配慮しましょう。
子供室は最低でも個々が勉強・就寝出来ることと、収納が必要になります。
二人以上子供いる場合、小さい時は同じ部屋として遊びの空間を広く取り大きくなったら仕切って個室とするといった、使い方の変化も考慮します。
寝室はシングルベッド二つで8+2畳、ダブルベッドで6+2畳、子供室は一人当たり4畳を基本として、広さを想定します。
その他のスペース
玄関には下駄箱や傘などの収納が最低限必要で、場合によってはコートや趣味の道具や工具などを収納するスペースを併設します。
バリアフリーを考慮する場合は、腰掛ける場所や手摺を設置するスペースなども考える必要があります。
廊下や階段は必要に応じて、使いやすく安全に移動できることが重要です。
納戸などの収納スペースについては、現在所有していて新居に持っていく物を全て収納できることが最低条件となります。
床下や小屋裏を収納スペースとして活用することも一つの考えですが、頻繁に出し入れする物は同一階に収納した方が便利です。
玄関は3畳、廊下は必要に応じて設置しますが3畳程度が目安でしょうか、階段は2+2(2層分)畳を基本として広さを想定します。
ここで想定した面積は子供二人の4人家族で、56畳程ですから28坪(2畳で1坪)です。
92.5平方メートルですから、標準的な住まいより少しコンパクトな想定となりそうです。
以上のように、住まいの全体像を想像してイメージを膨らませておきます。
ここで必要なことは、全体のデザインや広さなどのイメージをある程度固めておくことです。
現実的には住宅の計画は、建築家やハウスメーカーに依頼することになります。
そこで依頼する人を選ぶ際の基準をはっきりさせるためにも、家族の住まいに対するイメージをしっかり作っておくことが大切なのです。