住まいづくりを始めるためには、住まいを設計する人を選ぶことが大切です。
建築家やハウスメーカーなど、住まいを設計してくれる人はいろいろなところにいるのです。
住宅を設計する人と一口に言っても、いろいろな形態があり、呼び方にも色々あります。
そこでまず依頼したい住まいの希望や内容によって、どんな相手を選んだら一番良いのかを考えましょう。
建築家 日本における建築家は資格などは関係なく、誰でも自称できます。
しかし国際的に建築家と言えば、建物の設計を専門に行い、実際に工事を行う建設会社とは完全に独立して業をなす人達を指します。
また日本以外の多くの先進国では、建築家は弁護士や医師に並ぶ 社会的地位と責任があります。
その建築家達は国際的な組織を持ち、その日本における組織は「日本建築家協会」となります。
日本で建築家と呼ぶ場合、この日本建築家協会会員と自称建築家が混在しているので、しっかりした相手を選ぶ場合には注意が必要でしょう。
日本建築家協会のホームページは日本建築家協会です。
建築士 日本で建物を建てるために必要となる国家資格です。
一級、二級、木造の3種類があり、各種類で建てる事の出来る大きさや構造材が異なります。
最近ではさらに構造計算に特化した構造建築士と、設備設計に精通した設備建築士が出来ました。
一級建築士は、全ての種類・大きさの建物を設計・監理することが出来ます。
二級建築士は、高さ13m又は軒高9m以下という制限や、構造と面積での制限の範囲内の建物を設計・監理することが出来ます。
木造建築士は、木造で二階建て300㎡以下の建物を設計、監理することが出来ます。
ちなみに、二階建て以下で100㎡以下の住宅は誰でも設計できる(自分の家の設計など業(仕事)にならない場合のみです)ことになっていますが、建築確認申請や構造の安全性にも関わってくるので、経験者に頼むべきでしょう。
この建築士の資格所有者が集まる組織は「日本建築士会連合会」です。
ホームページは日本建築士会連合会です。
設計士 設計者 正式な名称ではありませんが、良く耳にします。
建築に関わる人達の中で、主に設計を行う人を呼ぶ場合が多いようです。
設計事務所の所員で、資格を持たない人を呼ぶ場合にも使われます。
呼び名がいろいろあるので「先生」と呼ばれることも多いですが、実際に頼んだ設計者は名前で呼んだほうがいいでしょう。
建てる人と設計者は対等な立場で話したほうが、親身な打合せがしやすくなります。
以下のリンク先では、建築家と設計者の設計に対する考え方の違いを説明しています。
住まいを建てる際に住まいづくりを依頼するパートナーを考える場合、設計事務所やハウスメーカーなど、いろんな場所に建築家や設計者がいます。
そこであなたや家族が望む住まいを一番良く理解して、実現してくれそうな相手を選ぶことが大切です。
色々な依頼するパートナーを並べてみました。
各々のパートナーの特徴や詳しい内容については、各項目をクリックして確認しながら検討してください。
- 建築デザイン事務所 建築家主催の事務所が主です
- 設計事務所 建築士主催の事務所が主です
- 住宅コンサルタント 建築家や工務店を紹介する所です
- 建設会社 いわゆるゼネコンです
- 工務店 建設会社の別な呼び方です
- ハウスメーカー 住宅専門の建設会社です
- 大工 家を実際に組み上げる人です