建築設計者(建築家)を選ぶ際にどんな点に気をつけると良いのか、ポイントをまとめてみました。
まず、家を作ることに一生懸命な建築家を探しましょう。
実際に会って話をしていると、自分のこだわりやどんなことを考えながら設計しているとかについて一生懸命話す建築家がいます。
この建築家は、建築をまじめに一生懸命考えていると思われるので信頼出来るでしょう。
ただしその建築家が、あなたが話そうとしたときに聞いてくれない場合は要注意です。
一般に建築家は、言い出したら聞かないという傾向もあります。
しかしそれはあくまでも、依頼するあなたや家族の要求を満たした上での話ですから、あなたの話を聞かない建築家には要注意なのです。
予算を確認しておきましょう。
住宅の工事費だけでなく、家具やカーテンと言った内装の追加や不動産登記関係や税金など、建てた後に必要になるお金もあります。
予算を決める場合には他にどんな物や事にお金が必要か、建築家に聞いてみると答えてくれるでしょう。
建物に家具を造り付けにするか、後で家具を買って来るのかでも予算が変わってきますから、後で買う必要がある物についてもきちんと確認しておくべきなのです。
詳しく話していると、さらにこんな物を使うといいですよ、とかアドバイスしてくれる建築家もいます。
いい加減な答えをする建築家は後々トラブルが起きる可能性が高くなるので、要注意です。
あなたのために一生懸命相談に乗って、考えてくれる建築家を探しましょう。
一生懸命考えてくれる人は、こちらの質問に対していくつか回答してくれたり、次に会った時にきちんとアイデアを示してくれます。
逆に前回話したことが伝わっていないことがたびたびある建築家は、要注意です。
設計段階では修正することは比較的簡単にできますが、工事が始まると常に工事が進んでいきますので取り返しがつかなく場合もありますし、やり直しには時間(時にはお金も)がかかります。
打合せ期間を短くしたがる建築家には注意しましょう。
住まいを計画する場合、通常は1週間か2週間ごとに打合せを行いますが、細かいことまで考えながら打合せを重ねていくと数ヶ月はすぐに過ぎていきます。
納得行くまで打合せをしたほうが、後の後悔は少なくなります。
それなのに、設計を急ぎたがる建築家には疑問を感じてしまうのです。
いつまでに完了というのが決まっている時は、設計を急ぎたくなるのは分かります。
しかし打合せが長期になるようであれば、住まいが完成する期間を延長していいのかということを建て主であるあなたに確認するべきなのであって、打合せ自体を短くするべきではないのです。
建築家と溝が出来始めるとこじれる場合が多くなります。
そんな場合は、関係を改善出来そうであれば改善してもいいのですが、出来そうにない場合には早めに中断して別の建築家に頼むほうが良いでしょう。
(仮に中断してそれまでの設計料を何十万円か払っても、ダメな住宅に より多くのお金を払うよりはマシです。)
通常建築家との付き合いは数ヶ月ですが、住宅(+良い建築家)との付き合いは一生続きます。
また良い建築家なら、ちょっとしてメンテナンスなどでも相談に乗ってくれたりと付き合いが続くので、何年か後に住まいをリフォームしようとした時にも再び安心して頼めます。